先日、WordPressを使っていた婦人ノートをすべてHTMLページにしました。
なんでAIも出てきてプログラムで自動化レッツゴーの波が来ているのにそれに乗らず逆行する決断をしたのか。
その理由を書いていこうと思います。
※2025年4月、本サイト「エンジニア婦人ノート」はWordPressです
サイトをHTMLにした3つの理由
婦人ノートをHTMLにした理由は2つあります。
- 不正アクセスの対策
- WordPressであるメリットがなくなった
不正アクセスの対策
これが一番ですね、不正アクセスリスクの対策です。
昨今、不正アクセスで情報が流出した問題が多発しています。
私のサイトが持っている情報などはたかが知れているし別に欲しいとは思わないかもしれません。
ですが、もしこの攻撃を許してしまったとして、それが原因でよそに迷惑をかけることになったら責任を取れるでしょうか?
まず取れませんよね。個人情報賠償額って億単位以上にもなりますし、とても庶民が払いきれる額ではありません。
でも日夜発生する攻撃に、専門家ではない一般人(ちょっと知識はありますけど)が太刀打ちできるのか?というと難しいでしょう。
公開していて攻撃されるなら攻撃されないようにすればいい。
防御力に全振りしたようなものですね。
それなりに攻撃されていた婦人ノート
エンジニア婦人ノートと同等のセキュリティ対策(よく言われている対策はしています)を施していた婦人ノートでしたが、2か月に1度程度、ログインページに攻撃を受けていました。
なお、エンジニア婦人ノートは年2回程度、ログインページに攻撃を受けた形跡を確認できています(成功していません)。サイトの内容をみて攻撃するサイトを判別しているの?と思ってしまいますね。
WordPressであるメリットがなくなった
PHPなどの動的に動くサイトのメリットといえば、その時点で最新の情報を取得したり、表示するページによって出す情報を即時に変える(サイドバーに最新の情報や関連情報を最新記事の公開と共に自動で表示する)などができることだと思います。
期間限定公開だったり、指定時間に閲覧できるようにする時限式の仕組みなどを使いたい場合は必須です。HTML(とjavascript)だけではできません。
ですが、書いた記事は即時公開で予約公開をしないなら、全世界に公開できる領域において運用する必要はありません。
実はHTMLページだけで事足りるのです。ログインするページもないからアタックもやりようがない。
平成時代への逆行。
良いんです、私は平成に青春時代を生きた人間ですから…むしろ懐かしいですよね。
WordPressがあまり好きではなくなった
最近のWordPressは更新すると何かと問題が起きたり、ブロックエディタで記事を書いていたらいきなりバグってしまい、せっかく書いた記事がお釈迦になる、なんてこともありました(原因は追究していません)。
よくバグってしまうので今更感はありますが、クラシックエディタに戻しています。
あとはWordPress本体の更新できなくてエラーになってサイト自体が停止してしまったことも…(※復旧してます)
このまま続けていくのは私にとって良いことはあまりないかな、と感じました。個人の主観です。
HTMLのデメリット:FTPアップロード
HTMLページの最大のデメリットはアップロードの手間です。
少し変更しただけでも、影響する全ページをアップロードし直さなければなりません。
たとえば1記事更新をかけたとき、最新の情報や関連情報も変わってきます(最新の情報にその公開した記事のリンクを載せたいですよね)ので全てのページを再アップロード。
これが時間もかかるし大変といえばそうです。ページ数が多い大規模なサイトになるとだいぶやりにくいかと思います(再公開する場所を限定的にすれば再公開ページ数は減ります)。
HTML出力は梅子CMS
HTMLにするとはいえ、一から全ファイルを手書きで書いていくのは無理があります。全ページ手書きでコピペして…なんてことは大変です。
なので、公開領域ではない、自分のパソコン内に梅子CMSを構築して記事を管理しています。
こちらはデータベース管理していますし、PHP(Laravel)で動いています。
公開する部分だけをHTMLで切り離しています。
そこで作成した記事をHTMLで出力、必要なファイル群をFTPでアップロードしています。
エンジニア婦人ノートはまだWordPressを運用していますが、ここもそのうちHTMLにする予定です。
令和だからHTMLへ
…なんていうのは言い過ぎだと思いますが、用途によってはそれでも事足りるかもしれませんね。